新版画!

10月27日(木)茅ヶ崎市美術館にて「新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」鑑賞。

渡邊庄三郎(1885~1962)は17歳で浮世絵商・小林文七の輸出の出店(横浜)に勤め、そこで出会った浮世絵の、とりわけバレンで摺る木版画特有の美しさに魅了されると、明治以降、西洋の写真や印刷技術導入の影響で衰退の一途をたどっていた浮世絵木版画(錦絵)の復興と新しい木版画制作を志しました。その後独立し、明治42年(1909)に東京・京橋に渡邊版画店を構え、浮世絵研究と販売を行うかたわら、大正4年(1915)から、来日した外国人画家の作品の版画化を試み、鏑木清方門下生を中心とした新進気鋭の画家たちとともに、高い芸術性を意識した新しい木版画の制作に取り組みました。

本展覧会は、渡邊庄三郎の挑戦の軌跡をたどりながらモダンな精神に彩られた瑞々しい表現の魅力が発揮されています。

作品鑑賞後、美術館二階に在る「カフェ ルシュマン」にて、美味しいコーヒーを頂きながら、一時を過ごしました。心豊かに!