茅ヶ崎市美術館開館25周年記念!

風景

「イギリス風景画と国木田独歩」開催。

国木田独歩(1871~1908)は明治時代を代表する小説家。結核の治療に訪れた茅ヶ崎でその短い生涯を閉じた独歩の代表作「武蔵野」は、武蔵野の美しい風景を瑞々しい文体で描写しています。素朴な自然にロマンを見いだす新たな表現は文学者のみならず画家の間にも生まれました。独歩の「武蔵野」に大きな影響を与えたのは、イギリスのロマン派詩人ウイリアムワーズワースでしたが、産業革命や市民革命を経験し近代市民社会が成立した18~19世紀のイギリスでは、風景に対する関心が高まりをみせました。ワーズワース湖水地方を題材にして詩をつくり、ジョン・コンスタブルは故郷の豊かな風景を、ジョゼフ・マロード・ウイリアムターナーは光と色彩に溢れた自然を描きました。

絵画鑑賞後、二階に在る「カフェ・ルシュマン」にて、美味しい珈琲をいただきました。