幕末日本の風景写真!

横浜開港資料館にて、特別展「幻の写真家 チャールズ・ウイード 知られざる幕末日本の風景」開催。

幕末の日本を写した写真家といえば、フェリーチェ・ベアトがよく知られています。しかし、近年の研究の進展により、ベアト以外の外国人カメラマンの存在が徐々に明らかになってきました。なかでも、ほとんど一般に知られてこなかった写真家が、アメリカ人のチャールズ・リアンダー・ウィード(1824~1903)です。

イードは、明治維新の直前、1867年(慶応3年)~1868年(慶応4年)に来日したプロカメラマンで、マンモス・プレートと呼ばれる大型のガラスネガを使用してスケール感のある風景写真を撮影しています。しかし日本を撮った作品の残存例はきわめて少なく、かつ経歴のも不明な部分が多い、まさに「幻の写真家」と言ってよい存在でした。ところが、2021年、ウィードが撮影したと推定される31枚の風景写真が新たに見出されました。写真は大判サイズにプリントされ、幕末維新期の日本各地(江戸・横浜・鎌倉・長崎)の風景が鮮明かつ緻密に記録されていました。

「写真」により歴史が鮮明になりました。