平塚市美術館 開館30周年記念「荒井寿一コレクション 川瀬巴水展」鑑賞。
川瀬巴水(1883~1957)は、大正から昭和にかけて風景版画を多く制作した版画家です。幼少より絵に関心を寄せて十代で断続的に日本画を学びますが、家業を継ぐべき長男であったことから本格的に画業に身を投じることができませんでした。転機が訪れた20代半ばから葵橋洋画研究所での学習を経て、27歳で鏑木清方に師事し、ようやく画家として歩み始めました。
開館30周年記念「柳原義達展」鑑賞。
日本の彫刻界を代表する作家のひとりである柳原義達(1910~2004)の業績は、戦前よりロダン、ブールデルの影響により彫刻制作を始めます。戦争を経て、戦後1953年に渡仏し、新たな具象彫刻を展開します。その緊張感に満ちた造形性は、対象の本質を表し、具象彫刻の可能性を押し開きました。加えて。ヒューマニズムに裏打ちされた感覚により、生命感あふれる作品を発表します。