文学・読書の秋!


横浜・山手 港の見える丘公園内に在る、神奈川近代文学館にて「生誕140年記念 島崎藤村展」11月18日(日)まで開催。

島崎藤村は、1872年(明治5年)木曽馬籠宿の本陣を代々守り続けた旧家に生まれました。
明治学院を卒業したのち、仙台で教鞭をとるかたわら浪漫的で清新な新体詩を次々に発表「若菜集」の詩人として一躍名を上げます。
さらに小諸義塾での教師生活を経て、長編「破戒」を完成し小説家に転じました。
その後も実人生を浮彫りにする数々の作品の執筆を続け、日本自然主義文学の中心的存在となりました。
なかでも晩年の大作「夜明け前」は、幕末から明治維新という大きな時代の変転に運命を翻弄され、悲劇的生涯を終えた父親の苦悩を描き出した歴史小説で、日本近代文学を代表する長編のひとつに数えられています。