松永記念館は「電力王」と称され、実業界で活躍する一方で、茶道にも造詣の深かった松永安左衛門(耳庵)が、昭和21年に小田原に居住してから収集した古美術品を一般に公開するため、昭和34年に財団法人松永記念館を設立し、自宅の敷地内に建てたものです。
耳庵の没後、財団法人は昭和54年に解散され、敷地と建物が小田原市に寄付されました。昭和55年に小田原市郷土文化館分館として開館しました。
写真左建物「老欅荘」、右建物「無住庵」
「老欅荘」前にて。
「老欅荘」国登録有形文化財。
耳庵が、昭和21年に埼玉県柳瀬から小田原に移り住むために建てられたもので、その名称は、登り口にそびえる欅の大木に由来しています。
「無住庵」前にて。
「無住庵」は、昭和30年に耳庵が、老欅荘の上段に設えた田舎風で、柳瀬山荘内にあった築200年の農家の古材が用いられています。
何時までも、素晴らしい日本建築及び庭園を残して頂きたいと願っています。