


近年、社会構造の変化や災害を背景に、地域や文化の間に潜む断絶や、かって共有されていた記憶の風化が顕在化しています。特に日本では、震災や戦争の記憶が薄れ、中心と周縁のあいだに見えにくい分断が広がりつつあります。そうした現代の状況を踏まえ「中心と周縁」「土地と記憶」というテーマをあらためて見つめ直します。



ジャム・セッション「石橋財団コレクション✖山城知佳子✖志賀理江子 漂着」鑑賞。
山城知佳子 ビデオアーチスト、1976年沖縄県生まれ。写真、ビデオ、パフォーマンスを駆使し、沖縄の歴史、政治、文化を視覚的に探究する。近年は、沖縄の問題をそこに留まらない普遍的な命題として捉え、東アジア地域の俯瞰された歴史や人々を題材に、アイデンティティ、生と死の境界、他者の記憶や経験の継承をテーマに制作・思考を続けている。
志賀理恵子 写真家、1980年愛知県生まれ。2008年宮城県に移住、その地に暮らす人々と出会いながら、人間社会と自然の関わり、何代にもわたる記憶といった題材をもとに制作を続ける。2011年の東日本大震災以降、高度経済成長のデジャヴュのような「復興」に圧倒された経験から、人間精神の根源へ遡ることを追求し、様々な作品に結実させている。