キュビスム展!

国立西洋美術館にて、50年ぶりのパリ ポンピドゥーセンター「キュビスム展 美の革命」開催。

20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョジュル・ブラックという2人の芸術家によって生み出されたキュビスムは、西洋美術の歴史にかってない変革をもたらしました。その名称は、1908年にブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来します。伝統的な遠近法や陰影法による空間表現から脱却し、幾何学的に平面化された形を用いて画面を構成する試みは、絵画を現実の再現とみなすルネッサンス以来の常識から画家たちを解放しました。キュビスムが開いた新しい表現の可能性はパリの若い芸術家たちに衝撃を与え、瞬く間に世界中に広まり、以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼしました。