私の癒しの空間「カスヤの森現代美術館」
滝沢広「オブジェに指紋」展6月20日まで開催。
滝沢広は大学で心理学を専攻した後、写真を用いた様々な表現で作品を制作し続けている。「物質」を写真(映像)で捉えることによってイメージの世界に引き込み、イメージ化された像を再構築し、新たな支持体に定着させることでイメージと物質の境界を往来するように独自の世界を構築している。
いつも笑顔の館長 若江栄戽氏と記念撮影。
融知という言葉がある。
ものに触れることでその存在を感知することを意味する。
写真はオブジェになりうるか。
決して触れることのできないイマージュを掴むように握られた手によってできた指紋の形跡。
触れるようと近づき、見るために離れる。その周囲との間合い(距離もしくは隔たり)を彷徨いながら制作している。
イマージュが立ち上がってくる瞬間を私は待っている。 滝沢広