挑発関係=中平卓馬×森山大道!

 

日本の写真史に大きな独自の足跡を残す二人の写真家・中平卓馬(1938~2015)と森山大道(1938~)は、1964年の晩冬に、写真家・東松照明の紹介によって知り合いました。当時は雑誌編集者であった中平と、写真家としての活動を開始したばかりだった森山は、同い歳であること、ともに逗子に住んでいたことから、頻繁に会うようになりました。

二人は、寺山修司に請われてその雑誌連載にともに写真を掲載し、伝説的な写真誌「PROVOKE」の同人になるほど、交流を深め、刺激し合いながらも、それぞれ独自の写真表現を模索していきます。この、お互いを唯一無二の同志として意識し挑戦しあう特別な関係は、中平が亡くなる2015年まで、あるいは森山にとっては、その関係はいまもまだ継続しています。

 

 

ここ葉山・逗子を中心とした神奈川県内で撮影された、60~80年代の貴重な雑誌や写真集、ヴィンテージ・プリント。

風光明媚な環境の中に在る「神奈川県立近代美術館葉山」で、作品を鑑賞すると心豊かになります。