稱名寺仁王門。
金堂・釈迦堂・鐘楼。
鎌倉幕府の要人、北条実時が六浦壮金沢の屋敷内に建てた持仏堂から発展が起源とされます。実時の孫・貞顕の時代には三重塔を含む七堂伽藍を完備した大寺院として全盛期を迎えました。
稱名寺の隣接地に在る金沢文庫は鎌倉時代のなかごろ、北条氏の一族の北条実時が武蔵国久良岐郡六浦荘の邸宅内に造った武家の文庫です。日本最古の図書館を言われています。
特別展「密教相承」1267年に開山を迎えた稱名寺は、約二万点の仏教文献群を伝える中世東国を代表する寺院です。蔵書の約七割が密教典籍であることは、稱名寺が、密教の法脈を縷々相承してきた寺院であることを如実に示しています。