文学の秋!



素晴らしい眺望の「港の見える丘公園」に在る神奈川近代美術館にて、11月23日まで「生誕140年柳田國男展」開催。
      
若き日、文学に親しみ、抒情詩人として高い評価を得るものの、柳田は文学者としての道を選ばず、幼少時に体験した飢饉などの社会問題に立ち向かうため官僚を志しました。全国の山村を視察するなかで、その土地に根差し、育まれた文化や風習に触れ、やがて民俗学という新しい学問を体系化していくこととなります。1910年(明治43年)に刊行した「遠野物語」は、岩手県遠野に伝わる説話などを記録したものです。その詩情にみちた文章から文学作品としての評価も高く、時代を超え、今も広く読み継がれています。