パナソニック汐留美術館にて、織田コレクション 北欧モダンデザインの名匠「ポール・ケアホルム展~時代を超えたミニマリズム~」鑑賞。
ポール・ケアホルム(1929~1980)は、デンマーク北部のオスターヴロ生まれ、19歳で木工家具マイスターの資格を取得した後、コペンハーゲン美術工芸学校で工業デザインを学びます。在学中にはデンマーク家具デザインの第一人者とされるハンス・J・ウェグナーの事務所に勤務。卒業後は家具デザイナーとして活躍する一方、デンマーク王立芸術アガデミーで教鞭を執りました。
デンマークの木工家具製作の伝承を継承しながら、スチールに代表される当時の新しい工業材料に関心を持ったケアホルムは、素材の特性をいかした徹底的にシャープなデザインを追求します。それまでに見られなかった精密な家具の構造や異素材の組み合わせを具現化し、51歳で亡くなるまでの約30年間に、PK22など、今日にまで愛好される名品を数多く残しました。素材や構造、また空間へのアプローチから”家具の建築家”とも称され、現在では、黄金期といわれた20世紀中葉のデンマークにおける重要なデザイナーの一人とされています。
素晴らしい作品「椅子」に腰掛けさせて頂きました。
東京一局集中を感じる「汐留再開発」地区。