庄野潤三展!

「ヨコハマ港の見える丘公園

県立神奈川近代文学館にて、没後15年「庄野潤三展~生きていることは、やっぱり懐かしいことだね!」鑑賞。

庄野潤三(1921~2009)は、1961年から亡くなるまで半世紀近くを川崎・生田で暮らした神奈川ゆかりの作家です。庄野は、1955年「プールサイト小景」で芥川賞を受賞後<第三の新人>のひとりとして注目され、家族や知己との日常を細やかに記した小説や随筆、市井の人々への取材に基づく聞き書き小説など多くの作品を残しました。すべての文学は人間記録であるという信念のもと作り出された作品は、人生の根本に潜む<切なさ>を表現し、生きていることの<懐しさ>と感動を読者の心に呼び起こします。